機内持ち込みでファスナーなしのトートバッグを使いたいけれど、飛行機での持ち込みは大丈夫か不安に思っていませんか?
特にピーチのようなLCCでチャックなしは断られないか、そもそも飛行機の手荷物で口が開いてるバッグの扱いはどうなるのか気になりますよね。
また、JALで預け荷物にする場合にチャックなしでも良いのか、飛行機で口の開いたバッグはどうするべきか、具体的な対策を知りたい方も多いでしょう。
機内持ち込みバックはどんなのが良いか、人気のブランドやシンプルな無印のアイテムも気になるところです。さらに、国内線の機内持ち込みはカバンを二つまでですか、という個数のルールや、飛行機の荷物検査で引っかかるものは何かといった点も事前に確認しておきたいポイントです。
この記事では、ファスナーありのトートバッグと比較しながら、あらゆる疑問に専門的な視点から深く掘り下げて答えていきます。
この記事でわかること
- ファスナーなしバッグの機内持ち込み基本ルール
- 口が開いたバッグの具体的な落下・盗難防止策
- 大手とLCCのルールの違いと注意点
- 機内持ち込みにおすすめのトートバッグの選び方
機内持ち込みトートバッグファスナー「なし」は本当に平気?

お気に入りのトートバッグで旅行に行きたいけれど、ファスナーがないと持ち込めない…?そんな心配は不要です。
結論から言うと、ファスナーなしでも機内持ち込みは可能ですが、知っておくべきルールや注意点があります。
このセクションでは、基本ルールから多くの人が抱える疑問までを一つひとつ解決し、安心して使えるように徹底解説します。
- 飛行機トートバッグ持ち込みの基本ルール
- 飛行機で口の開いたバッグはどうする?
- ピーチ機内持ち込みでチャックなしは大丈夫?
- 飛行機の手荷物で口が開いてる時の注意点
- 飛行機預け荷物でチャックなしは使えるのか
- 飛行機の荷物検査で引っかかるものを確認
飛行機トートバッグ持ち込みの基本ルール

航空会社が手荷物をチェックする際、バッグの開閉方法、つまりファスナーの有無自体を問題にすることは基本的にありません。
航空会社が最も重視しているのは、国土交通省が定める航空法に基づいた、以下の3つのポイントです。
機内持ち込み手荷物の基本ルール
機内持ち込み手荷物の基本ルール
- サイズ:客室内の収納スペースに収まること
- 重さ:安全な取り扱いが可能であること
- 個数:定められた個数内であること
これらの規定は航空会社によって具体的な数値が異なります。特に座席数100席未満の小型機では収納スペースが限られるため、サイズ規定がさらに厳しくなることが一般的です。搭乗前に必ず利用する航空会社の公式サイトを確認することが、トラブルを避けるための最も確実な方法です。
つまり、規定のサイズ・重さ・個数をクリアしていれば、バッグの口が開いていてもルール上はOKということですね!
主要航空会社の規定比較(国内線・エコノミークラス)
以下に、日本の代表的な航空会社の機内持ち込み手荷物規定をまとめました。LCCは重量制限が特に厳しい傾向にあることがわかります。
航空会社 | 個数 | 総重量 | サイズ |
---|---|---|---|
JAL / ANA | 身の回りの品1個 + 手荷物1個 | 合計10kg以内 | 3辺の合計115cm以内 (55cm×40cm×25cm以内) |
スカイマーク | 身の回りの品1個 + 手荷物1個 | 合計10kg以内 | 3辺の合計115cm以内 (55cm×40cm×25cm以内) |
ピーチ | 身の回りの品1個 + 手荷物1個 | 合計7kg以内 | 3辺の合計115cm以内 各辺が50cm×40cm×25cm以内 |
ジェットスター | 手荷物1個 + 小型品目1個 | 合計7kg以内 | 高さ56cm×幅36cm×奥行23cm以内 |
※上記は一般的な規定です。最新の情報や詳細な条件(小型機の規定など)は、必ず各航空会社の公式サイトでご確認ください。
飛行機で口の開いたバッグはどうする?

ルール上OKでも、やはり口が開いていると中身の落下や盗難が心配です。そこで、誰でも簡単にできる3つの具体的な対策をご紹介します。これだけで、ファスナーなしトートの利便性を損なわずに安全性を格段にアップできます。
1. ポーチやバッグインバッグで徹底的に仕分ける
最も効果的で基本的な対策です。財布やスマートフォン、パスポートなどの貴重品はもちろん、化粧品や充電器といった小物類も、種類ごとにポーチにまとめましょう。
これにより、バッグの中が整理されて探し物が見つけやすくなるだけでなく、バッグの中身が丸見えになるのを防ぎ、防犯対策としても非常に有効です。
特に、バッグの中で散らばりがちなイヤホンやリップクリームなども、定位置を決めることでストレスなく取り出せます。
2. ストールやスカーフでおしゃれに目隠しする
バッグの上からお気に入りのストールやスカーフを一枚ふわりとかけるだけで、簡易的なフタの役割を果たしてくれます。
これは最も手軽でおしゃれな目隠し方法です。
薄手のストールなら荷物にもならず、機内の冷房が肌寒い時にはひざ掛けや肩掛けとしても使えるため、まさに一石二鳥の万能アイテムと言えるでしょう。
バッグの色とコーディネートすれば、旅のファッションも一層楽しめます。
3. クリップやスナップボタン付きバンドで簡易的に留める
バッグの持ち手同士を、大きめの文房具クリップや、最近では100円ショップなどでも手に入るスナップボタン付きの結束バンドで束ねるのも効果的です。
完全に閉じることはできませんが、バッグの口が大きく開いてしまうのを防ぎ、中身がこぼれ落ちるリスクを大幅に軽減できます。手軽にできて、すぐに取り外せるのがメリットです。
ピーチ機内持ち込みでチャックなしは大丈夫?

ピーチ(Peach)やジェットスターといったLCC(格安航空会社)は、JALやANAに比べて手荷物ルールが厳しいことで知られています。では、チャックなしのバッグは断られてしまうのでしょうか?
結論として、LCCでもファスナーの有無自体が直接問題になることはほとんどありません。
LCCが厳しくチェックしているのは、あくまでも「サイズ」と「重さ」です。これは、手荷物に関する収入を厳格に管理することで、低価格な運賃を実現するというビジネスモデルに基づいています。
LCC利用時の最重要注意点
LCCでは、規定サイズや重量をわずか1cm、100gでも超えると、ピーチの公式サイトなどで明記されている通り、高額な追加料金を請求される可能性があります。
搭乗ゲートに設置されたサイズを測るためのフレーム(サイザー)に入れさせられたり、その場で重量計でチェックされたりすることも珍しくありません。
ファスナーなしトートは柔軟な素材のものが多く、荷物を詰め込みすぎて不意に規定サイズを超えてしまうことがあるため、パッキングの際には特に注意が必要です。
飛行機の手荷物で口が開いてる時の注意点
ファスナーなしのバッグは物の出し入れがスムーズで便利な反面、飛行機という特殊な環境で利用する際には、いくつかの明確なデメリットとリスクを理解しておく必要があります。
ファスナーなしバッグの3大リスク
- 落下のリスク: 座席上の棚(オーバーヘッドビン)は、他の乗客も荷物を出し入れします。その際、自分のバッグが動かされ、中身が滑り落ちてしまう可能性があります。特に離着陸時の揺れや、飛行中に気流の悪い場所を通過する際には注意が必要です。
- 盗難のリスク: 搭乗を待つ混雑したゲートや、保安検査の列、機内で自分が眠っている間など、手荷物から一瞬目を離す場面は意外と多くあります。中身が見える、あるいは簡単に手が届く状態は、スリなどの標的になりやすいと言えます。特に海外旅行の際は、貴重品の管理を徹底することが鉄則です。
- プライバシーの問題: パスポートや搭乗券には個人情報が記載されています。また、常備薬や個人的なメモなど、あまり人に見られたくない物が意図せず周囲の人の目に触れてしまう可能性も考慮すべきでしょう。
これらのリスクがどうしても気になる方は、やはりファスナーやスナップボタンが付いたトートバッグを選ぶのが最も安心できる選択肢です。利便性と安全性を天秤にかけ、ご自身の旅のスタイルに合ったバッグを選びましょう。
▶参考記事:機内持ち込みトートバッグはファスナーありが必須!選び方解説

飛行機預け荷物でチャックなしは使えるのか

「機内に持ち込むには大きいから、カウンターで預け荷物にすればいいのでは?」と考える方もいるかもしれません。
結論から言うと、
ファスナーなしのバッグを預け荷物(受託手荷物)にすることは、絶対に避けるべきです。
空港の裏側では、私たちの荷物はベルトコンベアを高速で移動し、仕分けされ、コンテナへと積み込まれます。
この過程で、手荒に扱われることは避けられません。バッグが逆さまになったり、他の重いスーツケースの下敷きになったりする可能性があります。
その際、ファスナーがなければ中身が簡単に飛び出してしまい、中身の破損や、最悪の場合、紛失に繋がるリスクが非常に高いです。
航空会社の運送約款でも、手荷物の梱包が不適切な場合の損害は免責とされることがほとんどです。
大切な荷物を守るためにも、預け荷物には必ず口がしっかりと閉まる頑丈なバッグを使用してください。
飛行機の荷物検査で引っかかるものを確認

保安検査場では、バッグの形状よりも中身が厳しくチェックされます。ファスナーの有無にかかわらず、うっかり持ち込んでしまいがちな制限品を事前に確認しておきましょう。
これらのルールは航空法で定められており、安全な運航のために全ての乗客が守る必要があります。
液体物の持ち込み(国際線・国内線液体物持ち込みルール適用時)
化粧水、ジェル、スプレー、歯磨き粉なども「液体物」に含まれます。
- 100ml(g)を超える容器に入ったあらゆる液体物は持ち込み禁止です。
- 100ml(g)以下の個々の容器に入れ、それらを容量1リットル以下のジッパー付き透明プラスチック袋に余裕をもって入れる必要があります。
- 一人あたり、その袋1つのみ持ち込み可能です。
危険物の持ち込み
以下に代表的な例を挙げますが、判断に迷う場合は事前に航空会社に確認しましょう。
- 刃物類:ハサミ(先端が尖っていない小さなものは条件により可の場合も)、カッター、ナイフなど
- 発火・引火性のもの:ライター(1人1個まで)、マッチ、多量のスプレー缶(化粧品・医薬品以外)
- その他:工具、ゴルフクラブなど凶器となりうるもの
モバイルバッテリーはリチウムイオン電池を使用しているため、発火のリスクから預け荷物が固く禁止されており、必ず機内持ち込み手荷物に入れる必要があります。
容量にも制限があるため、事前に航空会社の規定を確認しましょう。(参照:政府広報オンライン「飛行機に持ち込めないモノ、気をつけて!」)
これらの品物は保安検査で確実に発見され、その場で放棄(廃棄)するか、預け荷物に入れ直す必要があります。スムーズに検査を通過するためにも、パッキングの段階でしっかり確認しておきましょう。
機内持ち込みトートバッグファスナー「なし」のおすすめは?

- 機内持ち込みバックはどんなのが良い?
- 無印良品の機内持ち込みトートバッグが人気
- 機内持ち込みトートバッグの人気ブランド
- 国内線の機内持ち込みはカバンを二つまでOK?
- 総括:機内持ち込みトートバッグファスナーなしの選び方
ファスナーなしでも工夫次第で快適に使えることがわかりました。では、実際にどのようなバッグが機内持ち込み用として人気なのでしょうか。
ここでは、具体的な選び方のポイントや、旅行好きから支持される人気ブランドを、さらに詳しくご紹介します。
機内持ち込みバックはどんなのが良い?

機内持ち込み用のファスナーなしトートバッグを選ぶ際は、デザインだけでなく機能性にも注目すると、旅の快適さが格段にアップします。以下の4つのポイントを意識して選んでみてください。
快適な旅のためのトートバッグ選び4つのポイント
- 軽くて丈夫な素材: キャンバス地は丈夫ですが、生地が厚いとそれ自体が重くなりがちです。ナイロンやポリエステル素材は軽量で、撥水加工が施されたものであれば急な雨でも安心です。自分の旅のスタイルや荷物の量に合わせて素材を選びましょう。
- 自立するマチ広タイプ: 空港の床や座席の足元に置いたときに、くたっと倒れずにしっかりと自立するマチが広いデザインが便利です。荷物の出し入れもスムーズに行え、隣の席の人に迷惑をかけることもありません。
- 機能的な内ポケット: スマートフォンやパスポート、ペンなどをサッと取り出せるオープンポケットの他に、鍵などの貴重品を入れられるファスナー付きの小さな内ポケットがあると非常に便利です。ペットボトルや折りたたみ傘を立てて収納できるサイドポケットも高ポイントです。
- 肩への負担が少ない持ち手: 荷物が重くなると、細い持ち手は肩に食い込んで痛くなることがあります。ある程度の幅があり、クッション性のある持ち手や、アウターを着ていても楽に肩にかけられる長さを確保しているかを確認しましょう。
無印良品の機内持ち込みトートバッグが人気

シンプルで機能的なアイテムが揃う「無印良品」は、旅行グッズの宝庫です。トートバッグも例外ではなく、多くの旅行者から支持されています。
その理由は、手頃な価格と、他の無印良品のトラベルグッズとの組み合わせやすさにあります。
撥水 横型マイトートバッグ / 帆布 横型マイトートバッグ

無印良品
撥水ナイロン2WAY
トートバッグ ユニセックス
無印良品のトートバッグの中でも特に人気なのがこれらのシリーズです。
A4サイズの雑誌や13インチのノートPCがすっぽり入る収納力と、服装を選ばないミニマルなデザインが魅力。
生地がしっかりしていて、空の状態でもある程度自立しやすい点も、機内持ち込み用として高く評価されています。
別売りの「ナイロンメッシュバッグインバッグ」や「ポリエステル吊るして使えるケース」などを組み合わせれば、自分だけの使いやすいトラベルバッグを完成させることができます。
機内持ち込みトートバッグの人気ブランド

デザイン性や所有する満足感を重視するなら、長年多くの人に愛用されている人気ブランドのトートバッグも素晴らしい選択肢になります。
ロンシャン(Longchamp):

ロンシャン(Longchamp)
フランスのブランド、
ロンシャンの「ル・プリアージュ」は、
「旅行用バッグの女王」とも
言える存在です。
驚くほど軽量で、
使わないときはコンパクトに
折りたためるため、
サブバッグとしてスーツケースに
忍ばせておくのにも最適。
ナイロン素材で汚れに強く、
レザーのフラップが
上品な印象を与えます。
豊富なカラーバリエーションも魅力です。
L.L.Bean(エルエルビーン)
L.L.Bean(エルエルビーン):
アメリカのアウトドアブランド、
L.L.Beanの
「ボート・アンド・トート」は、
丈夫な24オンスのキャンバス地で
作られた、カジュアル派の
定番中の定番。
重い荷物を入れても
びくともしない頑丈さが魅力で、
使い込むほどに風合いが増し、
自分だけのバッグに育っていきます。

STATE OF ESCAPE(ステート オブ エスケープ)

STATE OF ESCAPE(ステート オブ エスケープ):
オーストラリア発のブランドで、
ウェットスーツに使われるネオプレン素材を使用しているのが特徴。
軽量で耐久性があり、
水洗いも可能という機能性の高さから、
アクティブな旅行者に人気です。
ハイブランド
ディオール(Dior)の「ブックトート」やセリーヌ(CELINE)のカバシリーズなど、憧れのブランドのトートバッグを旅の相棒にするのも素敵です。非日常的な旅の気分をさらに盛り上げてくれるでしょう。
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国内線の機内持ち込みはカバンを二つまでOK?

はい、その認識で概ね問題ありません。JALやANAなどの大手航空会社(フルサービスキャリア)では、規定サイズ内の手荷物1個に加えて、もう1つ「身の回りの品」を持ち込むことが認められています。
「身の回りの品」とは?
ハンドバッグ、ショルダーバッグ、ノートパソコンケース、カメラバッグ、傘、免税店などで購入したお土産袋などがこれに該当します。
つまり、「大きめのトートバッグ+貴重品を入れた小さなショルダーバッグ」や「トートバッグ+PCケース」といった組み合わせも可能です。
ただし、ここでも重要な注意点があります。あくまでも2個の合計重量が規定(多くは10kg)を超えてはいけないということです。
また、LCCの場合はルールが異なり、ハンドバッグなども含めて合計1個、合計重量7kgまで、とされている場合が多いため、事前の確認が欠かせません。
「大手航空会社と同じ感覚でいたら、ゲートで追加料金を請求された」という失敗談は非常に多いため、くれぐれもご注意ください。
▶参考記事:機内持ち込みトートバッグはファスナーありが必須!選び方解説
総括:機内持ち込みトートバッグファスナーなしの選び方

最後に、この記事の要点をリスト形式でまとめます。
- ファスナーなしトートバッグの機内持ち込みは航空会社のルール上OK
- 重要なのはファスナーの有無よりサイズ・重さ・個数の規定を守ること
- LCCは特にサイズと重さのチェックが厳格なので要注意
- 口が開いているリスクはスカーフやポーチの活用で対策できる
- 貴重品や小物はバッグインバッグで仕分けると安全で便利
- ストールやスカーフを被せるのが手軽でおしゃれな目隠し方法
- クリップや結束バンドで持ち手を留めるのも有効な落下防止策
- ファスナーなしバッグを預け荷物にするのは破損や紛失リスクが高く絶対NG
- 保安検査で引っかかる液体物や危険物は搭乗前に必ず確認しておく
- モバイルバッテリーは預け荷物不可で必ず機内持ち込みにする
- バッグ選びは軽くて丈夫で床に置いた時に自立するタイプがおすすめ
- ファスナー付き内ポケットやサイドポケットがあると格段に便利
- 肩への負担が少ない幅広で長い持ち手を選ぶと疲れにくい
- 無印良品のトートは機能的で他のトラベルグッズと組み合わせやすい
- ロンシャンやL.L.Beanは旅行用トートとして実績のある定番ブランド
- 大手航空会社では手荷物とハンドバッグなど合計2個まで持ち込める